ASi

5人のワゴン

これが真相か
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20121203-OYT1T00200.htm

 走行車線を走っていた甲府市の男性会社員(37)は、崩落現場の直前で急ブレーキをかけた。他にも3台の車が止まった。しばらく何が起きたのか分からなかった。

 車から出ると「助けて」という声が何回か聞こえた。若い女性が歩み寄り「中に友達と彼氏が……」と訴えた。状況から、遺体が見つかったワゴン車に同乗していた女性とみられる。

 「助けてあげようと思ったが、そんな状況ではなかった」。会社員は、女性を連れて逃げ、外に出ると救急車に引き渡したという。


http://mainichi.jp/select/news/20121203ddm041040099000c.html

 がれきの下の車から脱出した28歳とみられる若い女性が「彼が! 友達が!」と泣き叫びながら裸足で煙の中から現れた。口の周りは血だらけで、両手をやけどしていたようで血も付いていた。スプリンクラーの水でずぶぬれだった。女性は「何が起きたんですか? 何が起きたのか全然分からないんです」と繰り返した。主婦の夫が「車に何人乗っていたの?」と聞いても、取り乱した様子の女性は答えることができず、「消防や警察が助けてくれるよ」と励ました。

 主婦は自分のブーツを女性に履かせ、夫と女性の3人で出口(トンネル西側の入り口)の方へ逃げた。途中から別の女性も加わった。止まっていた観光バスで若い女性をいったん休ませたが、すぐに「やっぱり避難した方がいい」と再び歩き出した。車で逆走して避難する男性が同乗させてくれ、ようやくトンネルの外へ。負傷した女性を救急車に乗せた。難を逃れた主婦は「『誰か助けてください』という声が、耳の奥にこびりついて離れない」と振り返った。【春増翔太】