ASi

調査捕鯨の実態

最近捕鯨船シーシェパードの事故が話題になってるから、ちょっと調べてみたんだけど。
これいい記事だね。
http://www.janjannews.jp/archives/2188034.html


私は鯨を獲る事も食べる事も特に反対でも賛成でもないし、文化だという主張も理解はする。しかし。


国際捕鯨取締条約第8条を恣意的に解釈して、形式的には合法だと主張する"その発想"はダメだね。調査だと言いながら年間1000頭以上も獲っていては、意図的に脱法していると看做され、非難対象になるのは、普通の知性と感性を持っていれば素人でも想像できる。それが反対派に悪感情を持たれる原因になっていると思うな。つまり、上記"その発想"を、見抜かれているのさ。
自国外の市民であろうと、民主国家を標榜し国際会議で民主的に決定された国際条約に批准しているなら、市民を馬鹿にした行為を行っているうちは、どんなに文化だと主張しても、相手に訴えかける力を持たず、理解を促す動機付けにもならないだろう。


上記記事の終わりの方にこうある

 昨年のIWC総会まで、米国出身のホガース議長と国際交渉仲介の専門家デソト小作業部会長のもと、膠着状態を打開するために日本と反捕鯨国双方に譲歩を求める妥協案が検討され、沿岸捕鯨容認と公海調査捕鯨の段階的撤退のセットというバランスの取れた提案が提示された。日本の識者やメディアの一部も歓迎するソフト・ランディング案を、どういうわけか水産庁は蹴ってしまった。

ここでも、官僚の、傲慢と自国及び他国市民軽視と天下りの予感がね、非常に濃く感じられる。


また、こうもある。

南半球諸国の人々の胸を痛め、米国など親密な友好国との外交関係にヒビを入れ、莫大な環境負荷をかけ、船員の命を過度の危険にさらしてまで、国際条約の一文を錦の御旗に、科学を名目とする国策事業を推進する日本の姿は、世界に奇異に映っていることは間違いない。

全くもって同感だ。他者からどう映るのかを考える想像力が重要と言うこと。